代表挨拶

ごあいさつ

子供の頃、「大人になったら何になりたいか?」という作文で私は車が好きだったのでタクシーの運転手さんになりたい、と正直に書きました。それを読んだ創業者である祖父ががっかりしていた、という話を人づてに後から聞き、子供心に「ああ、僕は材木屋以外の職業には就けないんだ・・・」という思い出・・・。他の何者にもなれないという窮屈な気持ちをずっと長く引きずって生きてきました。大学に行かせてもらい、「五年で家業に戻る」という条件付きでしたが、就職は商いであれば何でも好きに決めていい、という二代目であるの父の言葉に選択の自由という喜びを感じたものです。 自動車ディーラーの営業として五年という「猶予期間」が終わり、懇願して一年だけ延長させてもらい、いよいよ今日から家業に戻る、という平成6年4月、月曜の朝の不安な気持ちをよく覚えています。 家業を継ぎ10年程経ち、父が代を譲り私が継承し、また数年模索し続ける中、同業者が集まる勉強会に参加するようになりました。そこで出会った仲間や先輩方に貴重な情報や刺激を受けました。だんだん材木屋としての社会的役割や使命のようなものに目覚めてきました。 流通の仕組みが変わり、町場の材木店は減り、数字の上から見れば斜陽産業と言われても仕方のない立場ですが、コンクリートの時代から木の時代へと世の中の流れが変わり、日本人が永く培ってきた木の文化が見直されつつあります。一方、まだまだ「木」対する誤解や知られていない効用や多くの利点があります。声なき「木」の代弁者としての役割を近年強く感じております。やや屈折した思い出がありましたが(笑)、木と住まいに携わる事が本当に幸せな事だと、今は感謝しながらその責任の重さを感じております。「木」を扱うことを中心として皆様に少しでも快適な暮らしをご提案出来ればという想いでこれからも社員一同地道にやっていきたいと思います。


代表取締役 伊藤 国治



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更新2020.11.25

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